不眠に対して睡眠薬を処方することは簡単ですが、日中の眠気・ふらつき・健忘(記憶障害)、依存性(耐性・離脱症状)、転倒リスク(筋弛緩作用)などのデメリットがあります。
そもそも多くの不眠症患者においては身体的な要因よりも、入眠を妨げている誤った認知が不眠の原因となっています。そのため、このような「不眠を引き起こす認知の歪み」をできるだけ取り除くことが大切です。

当院ではCBT-i(CBT for Insomnia:不眠症に対する認知行動療法)により改善を図ります。
睡眠日誌に基づいたレコーディングとカウンセリング(認知再構成法、睡眠制限法、刺激制御法)を組み合わせることで薬物に頼らない生活習慣を構築することを目標とします。
認知行動療法には睡眠薬のような即効性はありませんが、根本的な解決策を身につけ、治療後も効果が持続するのがメリットです。

おおよそ週1回のペースでカウンセリングを繰り返し、合計5〜8回のセッションで睡眠薬に頼らず、不眠を引き起こす「考え方(認知)」と「行動(習慣)」の癖を修正することで、根本的な睡眠の改善を目指します。
初回は診療所にお越し頂く必要がありますが、2回目以降はオンラインでも可能です。

なお、成人の慢性睡眠障害に対する認知行動療法においてリラクゼーションは逆効果、「睡眠衛生指導」と「建設的心配」は効果が乏しいというメタ解析結果が出たことから、当院では特段のリラクゼーション指導は行いません。
代わりに、寝つきを良くし、深い眠りを促す帰宅時間までに行えるウォーキングや軽い筋トレを指導しております。

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