~お子さんのつらい鼻症状を、体質から改善する治療~
くしゃみ、鼻水、鼻づまりが長く続くアレルギー性鼻炎は、小学生から中学生のお子さんにとって、日常生活や学業に大きな影響を与えることがあります。
「夜に鼻がつまって眠れない」「授業に集中できない」「市販薬が効かなくなってきた」
このようなお悩みをお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。
舌下免疫療法は、アレルギー性鼻炎を“一時的に抑える”のではなく、“体質そのものを改善する”ことを目指す治療です。当院では、お子さんの年齢や生活状況を踏まえ、安全に配慮しながら舌下免疫療法を行っています。
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎は、主にダニやスギ花粉などのアレルゲンに対して、体の免疫が過剰に反応することで起こります。
代表的な症状は以下の通りです。
- くしゃみが何度も出る
- 透明な鼻水が止まらない
- 鼻づまりが続く
- 目のかゆみや充血を伴うこともある
特に成長期のお子さんでは、睡眠不足や集中力の低下、学習への影響につながることがあり、早めの対策が大切です。
→ こどもの花粉症について お子さんとご家族に知ってほしいこと
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ毎日体に取り入れることで、体を慣らしていく治療法です。
現在、日本で保険診療として行われている舌下免疫療法の対象は、
- スギ花粉症
- ダニによる通年性アレルギー性鼻炎
となっています。
薬を舌の下に1〜2分間置いてから飲み込むだけなので、注射の必要はなく、痛みもありません。多くの場合、ご自宅で継続して治療を行うことができます。
小児(小学生・中学生)でも受けられます
舌下免疫療法は、5歳以上のお子さんから治療が可能です。
当院では、小学生〜中学生のお子さんが無理なく続けられるよう、以下の点を大切にしています。
- 治療内容をお子さんにも分かりやすく説明
- 保護者の方と一緒に治療計画を立てる
- 学校生活や部活動への影響を考慮
「毎日続けられるか不安」という声もありますが、保護者の方のサポートがあれば、多くのお子さんが問題なく継続できています。
治療の効果について
舌下免疫療法は、すぐに効果が出る治療ではありません。
治療開始から数か月〜1年ほどで徐々に症状の改善を感じる方が多く、3〜5年間の継続が推奨されています。
期待できる効果としては、
- 鼻症状が軽くなる
- 薬の使用量が減る
- 花粉の時期でも日常生活が楽になる
などが挙げられます。
すべての方に効果があるわけではありませんが、長期的に見ると症状の改善が期待できる治療法です。
副作用と安全性
舌下免疫療法は比較的安全な治療ですが、副作用が全くないわけではありません。
主な副作用には、
- 口の中のかゆみ・違和感
- のどの軽い不快感
- 耳のかゆみ
などがあります。多くは軽度で、治療を続けるうちに改善します。
まれに強いアレルギー反応が起こる可能性もあるため、治療開始時は医師の管理のもとで行い、定期的な受診が必要です。
舌下免疫療法が向いているお子さん
以下のようなお子さんには、舌下免疫療法が選択肢となることがあります。
- アレルギー性鼻炎の症状が強い
- 薬を飲んでも効果が不十分
- 毎年同じ時期につらい症状が出る
- 長期的に症状を改善したい
一方で、すべてのお子さんに適しているわけではありません。診察や検査を行い、治療の適応を慎重に判断します。
当院での診療について
当院では、アレルギー性鼻炎の診断から治療選択まで、ご家族と一緒に考える診療を大切にしています。
- お子さんの年齢・性格・生活リズムに配慮
- 治療のメリット・デメリットを丁寧に説明
- 継続治療中の不安や疑問にも対応
「舌下免疫療法が気になる」「うちの子に合うか相談したい」
そのような段階でも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。
